2026.04.26

予算 コラム

【2026年最新】住宅ローン金利はどうなる?金利上昇とナフサショックの影響から考える注文住宅の建て時

はじめに

住宅ローン金利が上がってるけれど、今家を建てて大丈夫かな…」 「建築資材が高騰していると聞くから、少し安くなるまで待った方が良いのでは?
連日のようにニュースで流れる物価上昇や金利引き上げの話題を見ていると、大きな決断をためらってしまうのは当然のことです。

今回は、日々多くの家づくり相談に乗る住宅のアドバイザーが、最新の金利状況や賢い住宅ローンの返し方、そしてコストを抑えて理想の家を建てる方法について、現場のリアルな視点から詳しく解説します。

この記事を読んだらわかること

最適な建て時
今建てるべき人」と「今は待つべき人」の違い

 建築費高騰下で「待つリスク」と「今建てる理由
・金利上昇対策:
 頭金よりお得な「住宅ローン控除×NISA
」返済術
・コストダウン:
 憧れより「目的」から逆算する予算内での間取り術

 本コラムの解説者(家づくりアドバイザー)

本コラムの解説者は、静岡県浜松市の注文住宅ARRCHの住宅アドバイザー、田中康太。自身も自社で家を建てた経験があります。「家を売ること」ではなく、建てた後の「お客様の生活」を第一に優先し、日々ライフプランから逆算した家づくりや資金計画をサポート。単なる間取りの提案にとどまらず、マネーリテラシーを高め、将来の不安をなくすためのトータルアドバイスを得意としています。

家づくりは本当に「今」が正解?
「建てるべき人」と「待つべき人」

2026年現在、物価や金利は上昇傾向にあり、数年前のコロナ・ウッドショック以降、建築費用は下がることなく「新しい価格基準」として定着しつつあります。そのため、「物価が下がるまで待とう」と様子を見ることは、結果的に支払総額が増えるリスクを含んでいます。

しかし、だからといって「全員が今すぐ建てるべき」とは私は考えていません。

ナフサショックなどの社会情勢を把握することはもちろん大事です。しかし、家づくりのタイミングで私たちが最も優先すべきは「ご家族のライフステージ」です。お客様の生活を第一に考えた時、今建てるべき方もいれば、今は待つべき方もいらっしゃいます。

具体的にどのような方が建て時で、どのような方が待つべきなのか、わかりやすく比較しました。

【比較】今建てるべき人・待つべき人の違い

✅ 今、家を建てるべき人


①後悔したくない方:
将来、物価や金利がさらに上がり「あの時建てておけば…」と後悔したくない
②不安を解消したい方:金利上昇など、不確実な未来へのモヤモヤした不安を早く手放したい
③タイミングを迎えている方:お子様の入園・入学など、現在のライフステージにおいて「家が必要な時期」である

⏸️ 今は、家づくりを待つべき人


①収入が不安定な方:
転職直後や起業したばかりなど、一時的に収入が安定していない
②大きな出費を控えている方:直近で教育費や介護費用など、まとまった大きな出費の予定がある
③ライフプランが未定の方:転勤の可能性や将来の家族構成など、生活の根幹がまだ確定していない

「待って後悔した」失敗事例

家づくりを焦る必要はありませんが、ライフステージ的に「今が建て時」であるにも関わらず、社会情勢(物価が下がるのを待つ等)だけを理由に先延ばしにすることはあまりおすすめしません。

実際に私のお客様でも、価格下落を数年待った結果、後悔してしまった実例があります。

1〜2年前に家づくりを一旦ストップし、最近になって再検討を始めたケースです。住宅ローン金利の上昇が重なり、当時よりも支払い総額が約400万円増えてしまいました。「あの時建てておけばよかった」という切実な声は、決して珍しいものではありません。

家族のライフステージ

ナフサショックなど、社会情勢は常に不透明です。しかし、家づくりのタイミングで最も優先すべきは「ご家族のライフステージ」です。必要なタイミングで決断することが、結果的に最大のコストメリットを生み出します。

銀行は教えてくれない金利上昇対策?!
「住宅ローン控除×NISA」返済術とは

実は、金利上昇への対策として、「頭金をたくさん入れよう」と考えるのはもったいない選択です。現在の市場環境では、別の選択肢が有効です。私がお客様におすすめすることの多い「いま最も賢い金利上昇対策」をお教えします。

頭金より「運用」で将来の支払いを減らす

住宅ローンの利息を減らすために、最初にたくさんお金(頭金)を払う人もいます。でも、今はそのお金をNISA(少額から始められる投資の仕組みなどを使って増やす方が、結果的にお得になることが多いです。

例えば、家を建てると国からお金が少し戻ってくる制度があります。この戻ってきたお金(約300万円)を使って、30年間NISAでコツコツ投資をしたとします。もしお金がうまく増えれば、その増えたお金で住宅ローンを一気に返す(繰り上げ返済)ことができます。そうすれば、40年払うはずだったローンを30〜35年で終わらせることができ、毎月の支払いも減らせるかもしれません。

これが、金利が上がっている今、賢くローンを返す新しい方法です。

「目的」から逆算する、予算内での間取り術

建築費が上がる中でコストを抑えるには、「こんな部屋が欲しい」というパーツの憧れではなく、「その部屋で何がしたいか」という目的から逆算する思考法が必要です。

「書斎が欲しい」「中庭が欲しい」といった憧れだけで設備を追加すると、実際の生活では使わなくなりがちです。例えば、「人目を気にせずにBBQがしたい」という本来の目的に立ち返ります。そうすれば、コストのかかる複雑な中庭を作らなくても、視線を遮る工夫をしたシンプルなテラスで十分に目的は達成できます。

お金をかけるべき場所と資産価値を守る鉄則

限られた予算の中でどこにお金をかけるべきか。
実際に家を建てた際、個人のプライベートスペースよりも、リビングなど「家族みんなが一番長くいる場所」の面積にお金をかけました。結果として、家族全体の幸福度や満足度が大きく高まったと実感しています。

また、コストを削る一方で、決してお金を惜しんではいけないのが家の「性能(断熱性や気密性など)」です。キッチンや洗面台などの設備は将来交換できますが、基本となる性能部分は後から変えられません。性能にコストをかけることが、資産価値を落とさない鉄則です。

【精神的メリット】不確実な時代に
マイホームを建てて不安を手放す

僕自身、実際に家を建ててみて一番大きく感じたのは、この「精神的なメリット」でした。

賃貸に住んでいた頃は、「物価上昇」「家賃上昇」「光熱費高騰」など、不安要素が多岐にわたり、毎日目にする嫌なニュースにモヤモヤし続けていました。

敵を「金利」だけに絞り、考え事を減らす

しかし、一度家を建ててしまうと、大きな不安要素は「金利の上昇」1つだけに絞られたんです。敵が1つになったことで、すごく対策が打ちやすくなりました。

さらに、僕が建てたARRCHの家は住宅性能が高いので、光熱費の高騰にもあまり左右されず、本当に気が楽になりました。人生の大きな決断を終えたことで、「日々の考え事が減る」という精神的な身軽さ

不確実な時代だからこそ、この「確固たる拠点を持つ安心感」は、家を建ててみて本当に良かったと実感しているポイントです。

注文住宅の資金計画・間取りに関するQ&A

Q. 固定金利と変動金利、今はどちらを選ぶ人が多いですか?

A. 記事内でも触れた通り、現在約9割の方が変動金利を選択しています。

現状の固定金利でローンを組むと月々の返済額が高くなりすぎてしまい、希望する家そのものが建てられないケースが多いためです。

Q. 予算がオーバーしそうな時、間取りのどこから削るのが良いですか?

A. 家族全員が過ごすリビングの広さは削らず、廊下などの動線スペースや、子供部屋の広さを調整します。

例えば、子供部屋を4.5畳から4畳に縮小するだけでもコストダウンに繋がります。面積を減らすことが、最も確実なコスト削減方法です。

Q. 「もう少し頭金を貯めてから建てよう」と考えているのですが、どうでしょうか?

A. 結論から言うと、頭金を貯めるために家づくりを先延ばしにするのはおすすめしません。

なぜなら、数年かけて数百万円の頭金を貯めている間に、建築資材のさらなる高騰や金利上昇が起これば、貯めたメリットが簡単に吹き飛んでしまうからです。

記事内でお伝えしたように、少ない頭金で早く建てて住宅ローン控除の恩恵を受けつつ、手元の資金はNISAなどで運用に回す方が、今の時代には合っています。

まとめ

本記事では、金利上昇やナフサショックといった社会情勢を踏まえた家づくりの考え方を解説しました。重要なポイントを以下にまとめます。

家づくりは社会情勢以上に「家族のライフステージ」を最優先に決断する

✅金利上昇の不安には、NISAを活用した運用繰り上げ返済の組み合わせが有効

✅コストを抑えるには、憧れよりも「何がしたいか」という目的から間取りを逆算する

✅不安要素の多い時代だからこそ、家を建てて「考え事を減らす」精神的メリットは大きい

家づくりに「全員に共通する絶対の正解」はありません。
無理に今建てることをおすすめするのではなく、お客様ごとのライフステージや価値観に合わせ、一緒に正解を見つけていくことが重要だと私は考えています。

ARRCHでは、高い住宅性能はもちろんのこと、資金計画からNISAの活用アドバイスまで、人生をトータルでサポートする体制を整えています。

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