注文住宅でも性能は大切! 【高気密・高断熱】の基本的な知識を学ぶ

2022.12.10

注文住宅でも性能は大切! 【高気密・高断熱】の基本的な知識を学ぶ

うだるような暑さもだんだんと落ち着いてきて、やっと過ごしやすい季節になってきました(もう10月半ばなんですけどね)。

朝晩の気温もだいぶ低くなってきて、時折、肌寒ささえ感じるほどですよね。

さて今回は、そんな家づくりにおける寒い&暑いのキモとなる【高気密・高断熱】についてお話していこうと思います。

夏涼しく、冬温かい快適な家にするために、さらには、ご家族の末永い健康を保っていくためにも絶対に知っておきたい情報ですので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

 

ところで「高気密の家」って何?

「言葉はよく聞くけど、ところで高気密の家ってどんな家?」と思ったことありませんか? 簡単に言うと、高品質の部材などを使った「できるだけ隙間のない家」のことを指します。

 木造住宅というのはどんなに腕のいい大工さんが作ったとしても、壁、天井、床、窓枠などに目視ではわからないほどの小さな隙間ができるのは仕方のないこと。

その隙間から冬の冷たい空気や夏の熱い空気が入り込んでしまうことで(反対に室内の快適な空気が外に出てしまうことで)、室温を一定に保てなくなってしまうんです。

これをできるだけ回避するようにしたが、いわゆる高気密の家。

家の気密性を高めることで、外の寒さや暑さの影響を最小限に抑え、エアコンや暖房の効きを最大限に高めるということを目的としています。

エアコンや暖房の効きが良いということは、光熱費を抑えることができたり、省エネにもつながりますよね。

そういう意味でも、高い気密性のある住宅に人気が集まっているんです。

高気密とセットの「高断熱」

もうひとつよく耳する言葉に「高断熱の家」というのがあります。

ほとんどの場合「高気密」とセットで使われますよね。

高断熱の家とはその名の通り、断熱性能が高い家ということ。

具体的には、外壁と内壁の間に断熱材を入れたりすることで、壁や窓を通して入り込んでくる外の空気をシャットアウトしていくんですね。

当然ですが、この断熱性能がしっかりしていないと、冬は寒く、夏は暑い家になってしまいます。

高気密同様、外の気温の影響を受けにくくすることで、一年中快適な家の室温を保つことを目的としています。

高気密・高断熱は「ヒートショック」の予防に効果的

ヒートショックという言葉を聞いたことがありますか? これは、急激な温度変化によって血圧が急上昇、もしくは急降下してしまい、脳梗塞や心筋梗塞などの引き金になるという大変怖い現象のことです。

例えば、暖かいリビングから寒い廊下に出た時などがそれに当たります。

ヒートショックを防ぐために、前述した高気密・高断熱の家というのはとても効果的です。

ですので、家を建てる際には、部屋ごとの温度差ができるだけ少なくなるように設計や間取りを考えながら、品質の良い高気密・高断熱性能を持った住宅メーカーを選ぶ必要があります。

特に寝室や脱衣所、トイレ、廊下などは温度が低くなりがちな場所ですので、しっかり対策を練っていきましょうね。

WHOが発表した最低室内温度

調べてみると、2018年にWHO(世界保健機関)が発表した勧告の中に「冬の住宅の最低室内温度は18℃以上であるべき」というものがありました。

つまり、寒い季節において、人が身体への負担を負わずに過ごしていくためには、最低でも室温18℃以上が必要だということです(高齢者や小さなお子さんがいる家ではもう少し温かい温度が推奨されています)。

また、ある大学教授の研究結果によると「18℃未満の寒い家」に住んでいると、脳の機能が破壊され、寿命が縮まるというデータも報告されていました(一方で、理想的な室温で生活することで、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの症状が改善するということも言われていました)。

 やはり、家の気密性・断熱性というのはとっても重要だということがわかりますよね。

特に冬場は、どの部屋も最低18℃以上になるような家づくりをすることがひとつの目安になりそうですね。

実はデメリットも。ポイントは「換気」

ここまで見ていくと「高気密・高断熱の家はメリットしかない」と思うかもしれませんが、実はデメリットもあります。

高気密・高断熱だからこそなのですが、室内に化学物質やハウスダストなどがとどまりやすい、見えない部分に結露やカビが発生しやすいというデメリットがあるんですよね。

そこで重要となるのが換気です。

現在の住宅は24時間換気が義務化されてはいますが、一言で「換気」といっても住宅メーカーによってその性能はさまざまですし、すべての換気を24時間換気システムに頼るわけにはいきません。

たまにはしっかり窓を開けて、家中の空気を一気に入れ替えることも重要ですよね。

ですので、家を建てる際には、窓の位置や大きさをはじめ、家の中の風の通り道をしっかり計算したり、質の高い換気システムをを導入するといったことも頭に入れておきましょう。

特に、壁の中に入っている断熱材と柱の間、窓ガラスやサッシなどには結露やカビが発生しやすくなりますし、料理の匂いがなかなか取れない、石油ストーブから出る二酸化炭素が室内にたまってしまうといったデメリットも考えられますので、そういった点についても事前に担当者などと相談することが大切です。

高気密・高断熱のデメリットで悩まないためにも、ぜひセットで「換気性能」についても考えていきましょうね! 

意外と大切なポイントは、窓の選び方

高気密・高断熱、そして上手な換気とのバランスを考えると、ポイントのひとつとしてあげられるのがになります。

特に冬は、室内の熱の約60%が窓から逃げていくと言われていますし、窓は外壁と比べると薄いので、外の空気の影響を受けやすいんですよね。

 解決策としては、(少々コストはかかりますが)普通の窓ではなく、複層ガラスやトリプルガラスにしてみたり、サッシはアルミ製ではなくアルミ樹脂複合などをを採用することをおすすめします。

そうすることで気密性・断熱性の効果がかなりアップしますよ。

快適に過ごせる家を目指したいなら、窓のセレクトが意外に重要な要素だということを覚えておいてください。

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いかがでしたか? 高気密・高断熱についての基本的な知識が身に付いたのではないでしょうか。

見た目やこだわりも大切ですが、何より「住んでいて快適」と思えなければ、家を建てる意味が半減(それ以上?)してしまいますよね。

注文住宅においても、家の性能は絶対に無視することができない部分だと思いますので、そう言った点も踏まえて、品質の高い家(住宅メーカー)を選ぶようにしてみてください。

…おや、「で、ARRCHの家はどうなのよ?」という質問が聞こえてきましたね(笑)。

 もちろんARRCHでも、高気密・高断熱の面では揺るぎない自信を持っています! 例えば気密性に関して言えば、ARRCHの家は、気密性の高さを表す「C値」を0.6以下に設定しています(C値は、数字が小さいほど気密性が高いことを表しています)。

雪国である北海道の寒冷地基準が2.0以下、その他の地域では5.0以下とされているので、この0.6という数字がいかにスゴいかがおわかりいただけるはずです。

さらに、ARRCHが建てるすべての家は第三者監査機関による検査も実施しているんですよ!

デザインやコストだけでなく、性能にもとことんこだわっているのがARRCHの完全注文住宅です。

気になる方はぜひお気軽にお問い合わせくださいね! ARRCHの家の性能についてはこちらで詳しく説明しています → https://www.arrch.net/ability