絶景と暮らす、土間リビング×薪ストーブの平屋
浜松市 31.63坪
#スキップフロア #土間 #平屋
季節の景色をまとう
土間と薪の温もりに寄り添う平屋
眼下に果樹園と山並みが広がる傾斜地。この豊かなロケーションに建つのは、果樹園とカフェを営むアクティブなご夫婦の住まいです。

「平屋の暮らしやすさ」と「立体的な空間の面白さ」という、一見相反するご要望に対し、建築家は敷地特性である北側の眺望を最大限に活かしたスキップフロアのある平屋を提案しました。

季節の移ろいを絵画のように切り取る窓と、ご夫婦の趣味が色濃く反映された空間構成が特徴です。

実用性と心地よさを叶える
土間リビング
建築家が描いたコンセプトは、北側へ大きく開けた景色と、薪ストーブのある土間を軸にした“開放と温もりの共存”。

玄関からつながる土間には薪ストーブを据え、帰宅した瞬間にやわらかな暖かさが迎えるように設計されています。

ご主人がこだわった薪ストーブは、単なる暖房器具としてだけでなく、調理や炎の観賞を楽しめるようリビングの中心的な位置に据えられました。
果樹園で剪定したミカンの木を薪として活用したいという想いを叶えつつ、苦手な灯油のにおいを避けるための選択でもあります。
買い物や農作業から帰宅した後、靴を履いたままスムーズにパントリーやキッチンへアクセスできる動線は、多忙なご夫婦の日常を支える機能的な仕掛けです。
開放感あふれる
大空間の20帖超LDK
室内に足を踏み入れると、スキップフロアを取り込んだ多層的なLDKが広がります。

床の高さを変えることで生まれたこの場所は、北側に広がる絶景を最も良いアングルで楽しむための特等席。
お昼寝をしたり、読書をしたりと多目的に使えるだけでなく、その床下は大容量の収納スペースとして活用。

リビングに散らかりがちな日用品を隠し、生活感を感じさせない美しい空間維持に貢献しています。

高低差によって生まれる陰影の表情が空間に奥行きを与え、昼寝をしたり景色を眺めたりするひとときが、家の中に小さな余白をもたらします。

キッチンは2人で並んでもゆとりがあり、回遊動線が料理のリズムを軽やかにしてくれます。

大容量のパントリーやゆとりある洗面台、室内外干しに対応した水まわりなど、日常の手間をそっと受け止める仕掛けが随所に息づきます。

季節を運ぶ風が抜け、薪の香りがほんのり漂うこの住まいは、暮らしの時間そのものを豊かにしてくれる場所。
冬にはストーブで料理を楽しみ、春にはスキップフロアから新緑を愛でる。炎の揺らぎを眺めながら過ごす夜は、何にも代えがたい安らぎの時間となるはずです。

■敷地面積 201.93㎡ (61.08坪)
■延床面積 104.56㎡ (31.63坪)