家の真ん中に中庭のある家

浜松市 35.13坪

#回遊動線 #中庭 #収納充実

家族構成
ご夫婦+お子さま3人(お引渡し時)
土地面積
53.98 坪
建物面積
35.13 坪

オーナー様は、お忙しい共働きのご夫婦と小学生二人、幼稚園のお子様の五人家族。
子どもたちがのびやかに過ごせる居場所を求め、家づくりを始められました。

閑静な住宅街に佇むこの家は、周囲の視線を遮りながら豊かな光を享受する、まさに家族だけのオアシス。
南側の空き地に将来家が建つことを見越し、プライバシーを守りつつ開放感を得るための建築家の緻密な計算が、随所に散りばめられています。

玄関をまず入ると、目に飛び込んでくるのは、家の中央に配した8帖の中庭。

この家の中心にあるのは、空へと視線が抜ける中庭です。
東に道路、西には3階建てのアパート、南は設計時点では空き地ながら、将来的に建物が立つことが予想される環境でした。

そこで建築家は「中庭から光をとりこむ家」という思想を掲げ、周囲の視線をやわらかく遮りながらも光と風を逃さないゾーニングを計画。

あえて南側を閉ざし水まわりを配置することで、目隠しの役割を持たせつつ、中庭を通じて家中へ光を届ける採光計画を立てました。

将来的に隣家が建っても、暮らしの安心が守られる設計です。
中庭をぐるりと囲む回遊動線は、ガラス戸越しに常に外の気配を感じさせ、廊下さえも心地よい居場所に変えています。

メインのLDKは、23帖という圧倒的な広さを確保。
インテリアはシックでかっこいい大人のモダンな雰囲気に統一され、落ち着きのある空間が広がります。
天井からやわらかな光が降り注ぎ、気づけば家族が集まり、会話が自然に生まれる舞台です。

料理に集中したいという希望から、キッチンとダイニングはリビングと緩やかに分けられ、日常に心静かな時間をもたらします。

作業中は子供たちの様子が目に入らないようにしたいという奥様のご要望に対し、建築家はあえて壁を向くスタイルを提案しました。

また、読書が好きなご家族のために、階段下のデッドスペースを活用したヌックを設けています。
小さなお籠り感のある場所で、親子で本の世界に没入できる贅沢な時間が流れます。

二階は子ども部屋を中心に構成され、半透明のポリカーボネート床から光がやわらかく落ち、カーペット敷きの空間を包みます。

この半透過床は1階へ光を落とすための明かり取りの工夫で、住まい全体を明るく保つ鍵となっています。

やがて中庭は、子どもたちが駆け回り、友人を迎え、夜風に包まれながら語らう舞台となるでしょう。

住宅地という環境の中で、光と風、そして心地よい余白を抱くこの住まいは、家族の未来を豊かに育み続けていきます。