
中庭にひらく 端影の平屋
浜松市 30.54坪
#平屋 #中庭 #勾配天井 #収納充実 #家事ラク
訪れる人を迎えるのは、黒を基調とした重厚感ある外観。窓を極力排した端正なファサードに、タイルと木の質感を織り交ぜることで、静かでありながらも凛とした存在感を漂わせています。
あえて異なる素材や色を選び、唯一無二の佇まいを目指しました。玄関には自動ドアを採用し、意匠性にこだわったサッシを組み合わせることで、扉を開けた瞬間から上質な気配が広がります。
建築家が描いたコンセプトは「陰影を楽しむ、静けさに満ちた暮らし」。
光を直接取り込むのではなく、地窓やライン照明を巧みに用いて、空間に奥行きと陰影を与えています。高い天井と広い開口部がもたらす開放感を抑え、重心を低く整えることで、落ち着きのある時間を演出しました。
室内へ進むと、25帖のLDKが中庭に向かってひらけます。床一面に広がるタイルが、清涼感と静かな緊張感を漂わせ、勾配天井が空間に広がりを添えます。
リビングとダイニングがゆるやかに分けられ、視線の先にはどこからでも中庭の景色が。
ソファに腰掛ければ、目線の高さに広がる坪庭の緑とタイルの白が、季節ごとに異なる表情を映し出します。
9帖の中庭は、あえて樹木を控えめに配し、タイルの質感を際立たせた無機質な空間。その静けさの中に、朝の光や夕暮れの陰影が映り込み、日々の暮らしに余白をもたらします。
キッチンに立つと、家族の気配を感じながらも、視線の先に広がる中庭が心を和ませ、忙しい日常にひと呼吸のゆとりを与えてくれます。
もちろん、意匠性だけでなく、共働き夫婦が家事負担を軽減できる動線も重要視。家にいる時間が最大のリラックスになるよう設計されています。
この住まいは、ただ快適さを追求した家ではなく、光と影が織りなす時間を愉しむ舞台。
やわらかな陽だまりと静けさに包まれながら、ここで育まれる日常は、やがて家族だけの物語として積み重なっていくことでしょう。
建物面積 100.98㎡(30.54坪)