どうせやるならストレスなく! 【掃除が楽になる家】のヒントをご紹介

2021.04.18

どうせやるならストレスなく! 【掃除が楽になる家】のヒントをご紹介

幾多の打ち合わせと長い月日を経て、やっと完成した理想の住まい。でも、どんなにこだわりが詰まった注文住宅でも、毎日を快適に過ごせなければその魅力は半減してしまいます。そんな快適さの要素のひとつが「掃除のしやすさ」です。せっかくの新居ですからできるだけ長い間キレイを保っていきたいものですが、そのために必要な掃除が大変だったり、面倒臭くなってしまうような家ではいけませんよね。

そこで今回は【掃除が楽になる家】のヒントについて学んでいきたいと思います。やりたくないけど、やらなきゃいけない。残念ながら、それが掃除というものです(笑)。できる限り“楽になる”ような家づくりを一緒に考えていきましょう!

「掃除が面倒な家」にならないために

どんな家でも生活をしていれば必ず汚れやホコリがたまっていきます。それを除去する作業が掃除なのですが、ただ掃除をすればいいのではなく、いかにスムーズに掃除を終えられるかが重要となってきますよね。

例えばホコリなら、段差や仕切りの隅にたまりやすく、狭いところや暗くて見えにくいところに入り込んでしまうととても掃除がしづらくなります。と言うことはつまり、段差や仕切りが多い家というのは必然的に「掃除が面倒な家」となってしまうわけです。間取りや見た目にこだわっているとついつい見落としてしまう部分ですので、家づくりを進める中で「この間取りにした時に掃除がしやすいかどうか?」「狭くて掃除機が入りにくいところはないか?」「台を使わなければ届かないような高所にホコリや汚れがたまりやすい場所はないか?」といったこともしっかりと考えていきましょう。

床の色や建具もヒントになる

目立たなければ良い…というわけではありませんが、視覚的にホコリや汚れが目立たないことも「家をキレイに保つ」ためのひとつの考え方です。特に床は毎日人やモノが行き交う消耗が避けられない部分。濃い色の床材を選べばホコリが目立ちますし、反対に真っ白な床でも髪の毛などが目に付きやすくなります。好みや生活スタイルもあるので一概には言えませんが、少しでも見た目のキレイさを求めるのであれば、床は、濃過ぎず、白過ぎずのセレクトをするのがおすすめです。同時に壁の色についても、傷や汚れが目立ちにくい色や柄を選んでみてくださいね。

もうひとつ付け加えるなら、建具の選び方でも掃除のしやすさがグッと変化していきます。例えば、各所にある扉は引き戸にするのがおすすめです。前後に開閉するドアと違い、引き戸なら限られたスペースでも広い開口を叶えることができますよ。掃除をする際に開けっ放しにしていても邪魔になりません。床面がフラットになる上吊りタイプ(レールのないタイプ)の引き戸であればホコリがたまる心配も軽減されます。

効果的な収納スペースで片付け上手に

家をキレイに保つために、十分な収納スペースを設けていきましょう。効果的な収納を要所に設置していくことで、生活用品をすっきり片付けることができますし、外部からのホコリなどの侵入をシャットアウトできます。ポイントは、必要な場所に最適な大きさの収納スペースを設けること。出し入れのしやすさといった機能面もしっかり考慮していきましょう。“見せる収納”もステキですが、掃除のしやすさという点からすると多用はNG! 基本的には扉や引き出しなどが付いた収納スペースがおすすめです。また、ロフトや天井裏収納もホコリがたまりやすいと言われています。

掃除道具の収納場所にも工夫をしておきましょう。掃除道具は一ヵ所にまとめるのではなく、リビング用、水回り用、二階用など、用途に応じて場所を分けておくとスムーズに掃除ができますよ。

コンセントの数がストレス軽減に

日々の掃除を楽にするために、コンセントの数も重要となってきます。理由はとてもシンプルで、コンセントが多いと掃除機をかける時のストレスがかなり軽減されるからです。特にリビングやキッチンは家電などが多く、タコ足配線になるコンセントも多いことでしょう(タコ足配線自体もホコリがたまる原因となりますよね)。いちいち電源を抜き差しして掃除機をかけるのは大変ですので、そういった意味でもコンセントは多めにあると重宝するのです。

部屋別「掃除が楽になる」知っ得情報

最後に、部屋ごとの「掃除が楽になる」ポイントについて説明していきます♪

玄関

玄関には靴や傘をはじめ、ベビーカーや三輪車といった大きめのアイテムもしっかり収納できるスペースを設けておきます。そうすることで、すっきりと片付き、掃除がしやすくなります。玄関にコンセントを設けるのも◎です。玄関近くのコンセントの利用目的はほぼ掃除機のためだと言われています。

リビング

つねに多くの人がいてホコリや汚れが目立ちやすい空間ですので、できるだけ凹凸の少ない間取りがおすすめです。凹凸が少ないと隅にホコリがたまりにくくなり、掃除機をかける作業がとても楽になります。

キッチン

リビング同様、ホコリや汚れが目立ちやすくなる場所です。毎日の掃除が欠かせないので、例えば、コンロは手入れがしやすいIHヒーターを採用する、汚れや傷に強いステンレスの天板を設置する、レンジフードはシンプルな形状で溝などが少ないものを選ぶ…といったことを意識すると、ホコリがたまりにくく、掃除がしやすくなります。

洗面所・バスルーム・トイレ

ホコリや汚れに加え、カビなどの心配もある場所です。掃除機がかけやすいようフラットな床で凹凸のない間取りにする、床や壁紙は耐汚性や耐水性の高いものを選ぶ…といったことを考慮してみてください。色のイメージは清潔感のある白系が無難です。黒などの濃い色に比べて汚れが目立ちにくいという特徴があります。

寝室・子ども部屋

清潔感を保つため、寝室・子ども部屋も定期的な掃除が必要となります。他の部屋同様、できるだけ凹凸の少ない間取りを目指し、簡単に拭き掃除や掃除機ができるようにしていきましょう。床材や壁紙に関しても耐汚性や耐傷性のあるものを選んでいけば、掃除の負担がかなり下がっていきます。

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以上、「掃除が楽になる家」のヒントについて学んでいきました。冒頭でもお伝えした通り、せっかく完成する注文住宅ですので、いつまでも美しい状態を保っていきたいですよね。そのためには「いかに掃除をしやすくするか?」「いかに手入れが楽になるか?」を家づくりの計画、打ち合わせ段階からしっかり気を配っていく必要があることがおわかりいただけたのではないでしょうか? 

掃除と言うと、基本となるのは掃除機ですよね。毎日とはいかなくても、週に何度かは掃除機が登場する機会があると思います。「昨日掃除したばかりなのにもうホコリがたまっている…」「掃除機をかけるのが毎回面倒で仕方がない!」といったストレスに毎週のように悩むなんて、想像するだけでうんざりしてしまいますよね。だからこそ、家づくりにおいて「掃除が楽になる家」というのは、意外と重要なコンセプトなんです。ボタンひとつで床掃除をしてくれるロボット掃除機が当たり前の時代になってきましたが、そんな疲れ知らずのロボットだって段差や狭い場所には苦労していますからね(苦笑)。

家の間取りをはじめ、家族構成や日々の生活スタイル、そして、将来的なことまで事細かくイメージして、末永く「掃除が楽になる家」となれるような機能、収納、建材、設備などを選んでいってくださいね。